目次
血清療法とは
抗体を作らせる方法
血清療法では、まず馬などの動物に
ヘビ毒素を
無毒化・弱毒化した上で注射し、
ヘビ毒素に対する抗体を作らせる。
血清(上澄み液)を注射する
そして、
この抗体を含む血清(血液が凝固した時に生じる上澄み液)を、
ヘビ毒を中和するために患者に注射する。
ヘビ毒を中和
血清の中には
大量の抗体が含まれており、
すぐにヘビの毒を中和できる。
血清療法の限界
ただし、この血清療法では
患者の免疫系が
ヘビ毒の抗体を作っているわけではない。
外から注射した抗体が
ヘビ毒を中和したのである。
記憶が無い
だから、免疫系には
ヘビ毒を中和する抗体を作った記憶が
ない。
そのため、血清療法の場合
ヘビ毒を中和できるのは
あくまでも一時的な期間であり、
ワクチン療法のように
長期間にわたって
そのヘビ毒を中和できるわけではない。